帰化申請について　その６

「日本に〇〇年住んでいるから、帰化できますよね？」 帰化申請の相談で、このような質問をいただくことがあります。しかし、帰化の許可は、居住期間だけでは判断されません。

ここでは、法律で定められた5つの主要な許可要件を解説します。

1. 居住要件
   • 引き続き5年以上、日本に住所があること。
2. 能力要件
   • 満18歳以上で、本国法によって能力を有していること。
3. 素行要件
   • 犯罪歴がなく、税金の滞納などがないこと。真面目に暮らしているかどうかが判断されます。
4. 生計要件
   • ご自身または生計を一つにする配偶者や親族の資産、技能によって生計を立てられること。
5. 重国籍防止要件
   • 原則として、日本国籍を取得することで、元の国籍を喪失すること。

これらの要件をすべて満たしているかどうかが、許可の判断基準となります。特に「素行要件」は、具体的な基準が公表されていないため、専門的な判断が必要となります。

「自分は要件を満たしているのかな？」と不安に感じたら、お気軽にご相談ください。あなたの状況を丁寧にヒアリングし、帰化の可能性を一緒に検討します。