産廃業許可について その6

産業廃棄物処理業の許可申請は、多くの方にとって初めての経験です。手続きを進める中で、様々な疑問や不安が湧いてくることでしょう。

ここでは、お客様からよくいただく質問にQ&A形式でお答えします。

Q1:個人事業主でも許可申請できますか? はい、できます。ただし、法人の場合と同様に、欠格要件(過去の法律違反など)に該当しないこと、事業を継続できるだけの経理的基礎が求められます。

Q2:申請から許可が下りるまでの期間はどれくらいですか? 愛知県の標準処理期間は、収集運搬業で概ね約2か月程度、処分業で約3か月程度とされています。ただし、書類に不備があった場合や、行政の判断で追加の調査が必要になった場合は、この期間を大幅に超過することがあります。

Q3:欠格要件とは何ですか? 申請者が過去に法律違反(廃棄物処理法違反など)を犯し、罰金以上の刑に処せられた場合や、暴力団関係者である場合など、許可を与えることが不適当と判断される要件です。

Q4:収集運搬車両は必ず会社の所有でなければなりませんか? 必ずしも会社の所有である必要はありません。リース車両や、使用権限が証明できる車両でも申請は可能です。ただし、申請書類にはリース契約書など、その車両を事業に使用できることを証明する書類を添付する必要があります。

Q5:更新申請はいつからできますか? 許可の有効期間は5年間です。有効期間満了日の2〜3ヶ月前から更新申請手続きを進めるのが一般的です。更新申請は新規申請と同様に、膨大な書類を準備する必要があるため、余裕をもって準備を始めることが重要です。Q6:会社設立から間もないのですが、申請できますか? はい、可能です。ただし、経理的基礎の要件を満たす必要があります。設立間もない場合は、資本金や借入金の状況、事業計画の信頼性などがより厳しく審査される傾向にあります。

これらの質問は、ほんの一部にすぎません。個別の事業内容や状況によって、解決すべき課題は千差万別です。

もしご自身のケースで不安な点があれば、ぜひ私たち行政書士にご相談ください。あなたの疑問に丁寧にお答えし、許可取得への最適な道筋を一緒に探します。